かさい歯科マガジン-2020年12月1日号 セルフメディケーション

  • セルフメディケーション2020年も残すところあと1か月となりました。新型コロナウイルス第3波の脅威が押し寄せる中、再び医療体制のひっ迫が懸念されています。

    私たちはこの一年間、感染を防ぐためにさまざまな予防策を行ってきました。
    ひとりひとりが日々をいかに健康に過ごすかを積極的に意識し、家族だけでなく、職場や学校など身近で一緒に過ごす人たちへの配慮にも努めてきた1年だったのではないでしょうか。

  • セルフメディケーションとは

    「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」と世界保健機関(WHO)は定義しています。
    具体的にはいったいどんなことをすればいいのでしょう。

    それは、日頃から適度な運動と栄養バランスの良い食事を心がけ、しっかりと睡眠時間をとることで、私たちの身体にもともと備わっている基礎体力や免疫力などの「自然治癒力」を高め、病気になりにくい身体をつくることです。
    そして、軽いけがや風邪、腹痛などの体調不良は市販の医薬品などを上手に利用して自分で改善します。これが「セルフメディケーション」です。
    言葉には耳慣れなくても、多くの人が自然と行っているに違いありません。

    アロマテラピー

    また、不足しがちな栄養素をサプリメントや健康食品で補う、ハーブやアロマテラピーで心身を癒す、なども広い意味でセルフメディケーションと捉えられるようになってきました。
    セルフメディケーションを推進し充実させることで多くの効果が期待されています。

  • セルフメディケーションの効果

    毎日の健康管理の意識が高まる
    栄養バランスのよい食事・適度な運動・充分な睡眠時間・生活習慣の見直し私たちが健康で生活するためには、どれも欠かせない大切な要素です。
    自分の現在の健康状態と生活習慣を把握して、見直しや改善、または現状のバランスを維持するなど、自分に合った健康生活を自分でコントロールするという意識が高まります。

    未病の改善に役立つ
    不定愁訴に悩む女性『未病』とは、中医学(東洋医学)に伝わる予防医学の考え方で、「“検査値に異常はないけれど自覚症状がある”という、健康から病気に向かっている状態」のことを言います。

    また、“自覚症状はないけれど検査値に異常がある状態” も『未病』として捉えられています。

    ・慢性的な体調不良(冷え、肩こり、頭痛、便秘、めまい など)
    ・生活習慣からくる異常(体脂肪、血圧、血糖、尿酸 など)
    ・不定愁訴(眠れない、疲れやすい、やる気がおきない など)

    これらの改善に大きな効果が期待されます。

    薬の知識が身につく
    薬剤師さんに相談信頼できるかかりつけ薬局・薬剤師を決めて、一般用医薬品(市販薬)を使用する際には自分の症状や体質をよく相談して、使用法や効能、副作用などについてアドバイスを受けるようにしましょう。

    例えば同じ鎮痛薬でも、主成分によって自分に合う(よく効く)ものや合わないもの(副作用が強く出るなど)が分かるようになります。

    セルフメディケーション税制対象医薬品マーク

    *『セルフメディケーション税制』について
    現在(令和2年5/8時点)87の特定成分を含むおよそ1500品目のスイッチOTC医薬品(医療用から転用された医薬品)を年間1万2000円を超えて購入した際に、1万2000円を超えた部分の金額(上限金額:8万8000円)について所得控除を受けることができるという「医療費控除の特例(期間:2017/1/1~2021/12/31)」制度です。
    (詳しくは厚生労働省HPー http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000124853.html

  • 予防医学を家庭からうがいで予防

    病気になってしまってからそれを治すことより、病気になりにくい心身を作り、それを維持していくことを目標にしましょう。
    このコロナ禍ではすべての人が高い意識で予防に取り組んでいることでしょう。

    でも、体調を崩しやすいこの時期、市販薬を服用しても症状が改善されなかったり、さらに悪化するような場合には早めに医療機関を受診し、きちんと医師の診断を受けることが大切です。