初めて歯科治療を受けられるお子さんのご両親へ初めて歯医者さんへ行った時のことを覚えていますか?消毒の臭い、歯を削る時の「キーン」といった音、大人でさえ待合室ではいつ呼ばれるのか緊張しているのですから、お子さんの心中は穏やかであるはずがありません。
その緊張を少しでも和らげ歯医者さんは「怖いところじゃない」と思うには、ご両親の協力無しにはなしえません。どうか歯科治療を行うお子さんを励ましてください。そして治療が終わった後にはたくさん褒めてあげてください。
お子さんの虫歯治療
乳歯(子供の歯)は永久歯(大人の歯)と同じ成分で出来ていますが、大きさ、厚さ共に永久歯より小さく、しかも薄いため、むし歯になればすぐ神経がおかされてしまいます。そうならないためにも、まず予防から始めることが大切です。
◆フッ素塗布
フッ素とは小魚やわかめ、のり、魚介類などに多く含まれる歯を丈夫にする栄養素です。歯質を強くしたり、プラーク(歯垢)の働きの抑制、歯の修復を進めるなど、むし歯予防に効果があります。むし歯を予防する歯の萌出中、又は歯の萌出後に塗布するのが最も効果があり、歯の萌出が終わる13歳頃まで塗り続けるのが好ましいです。
ただ、フッ素は虫歯の原因となるプラークを除去するのではなく、あくまで歯自体を丈夫にするサポーターですので、歯を磨いて綺麗にしてから塗布をします。日々の歯磨きも忘れないようにしましょう。
◆シーラント
シーラントとは、虫歯になりやすい奥歯の溝などに樹脂をつめて、虫歯を予防する処置です。奥歯の溝は複雑な形をしているので、毎日の歯磨きでも磨き残しがでやすく、むし歯になりやすい歯です。シーラントは処置後40~70%の虫歯抑制率があると言われています。お子さんの歯の健康を守るために、7歳ぐらいまでシーラントで予防することをお薦めします。
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